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マレーシア遠征 MCKKプレミア7s出場
マレーシア遠征 MCKKプレミア7s出場
9月28日〜10月2日、4年ぶりとなるMCKKプレミア7s大会に招待され、12名で出場してきました。前回初出場時は24チーム中17位。今回はそれを上回る結果を狙いつつも、以下の目標を立てて遠征に臨みました。
マレーシアツアーのターゲット
・トラブルも含めて全てを心から楽しみ、一生の宝物のような思い出を作る。
・海外とラグビーを通じて英語で交流し、仲間になる喜びを体感する。
・ゲームを通じて個として成長する。より強固な勝負マインドと自信を獲得する。
・組織として招待された期待に応える。
結果としては、全ての目標を大いに達成することができた素晴らしいツアーとなりました。以下、選手たちの「ツアー日記」「ツアーを終えて」「ハイライト動画」をご覧ください。
1日目(凜太郎)
待ちに待ったマレーシア遠征が始まりました。成田空港に14時集合でしたが、トラブルも予想して13時には成田空港に全員到着しました。フライトが17時30分なので、3時間以上の時間がありました。成田空港の中を散策し、最後の日本食はみんなでラーメンを食べました。
ここから9時間近く乗り、クアラルンプールに向かいました。機内食が振る舞われ、私はシーフードドリアを食べました。前回インドに行った時よりは美味しくて嬉しかったです。デザートにはハーゲンダッツが配られ、皆興奮してました。
機内食を食べ終えたあとは、みんな爆睡していました。8時間以上のフライトを終え、クアラルンプールに到着しました。ここから、マレーカレッジがあるクアラカンサーという場所にバスで向かいました。バスには同じ大会に参加するインドネシアの学校の生徒もいました。ちなみにこの日はラグビーの日本代表の試合があり、時間がバスの移動と被っており、見るつもりでしたが、寝てしまいました。日本代表は勝ったようで、僕達も日本を代表している自覚が湧いてきました。宿舎はグラウンド近くにあるリゾートホテルに泊まりました。明日から大会なので頑張ります。
2日目(嘉之介)
今日はマレーシア遠征2日目、深夜0時にクアラルンプールの空港につきました。バス移動し、4時半にクアラカンサーのMCKKの宿泊所に着きました。寝る時間はいつも起きる時間の6時になっていました。
昼まで寝たあと、初めて、マレーシア料理を食べました。香辛料が効いていて、お米はパサパサしていて、慣れない味でした。これを毎食食べるとなるとなんだか疲れそうですw
夕方から試合観戦をしました。ホスト校であるMCKKの応援は甲子園の応援に並ぶくらい迫力がありました。
マレーシアの暮らし1日目は早く帰りたい気持ちもあるけど、まずは明日の試合が楽しみです!
3日目(凌汰)
今日から7sの試合が始まります。このMCKKpremium7sは24チームが参加し4チームを1グループとして6つのグループに別れて試合します。自分は2日目の移動中にバスの階段から滑り落ちてしまいマレーシアにラグビーをしに来たのにいらない怪我をしてしまい試合のサポートをしました。
今日は7sの試合を3試合もやります。1試合目は朝の9時からでした。まず試合グランドに行くバス移動の時急遽時間が変わり海外の予定はすぐに変わってしまうので余裕を持って行動しなければいけなく、朝ごはんの時間もルーズで試合1時間前にご飯が届き新しい体験も出来ました。マレーシアのご飯が4回目になった頃にはマレーシアのお米には違和感が感じなくなってきており、全員が美味しく食べれました。
そして1試合目はあまり上手くいかずに負けてしまいました。試合終わりにテントに戻っている最中にはマレーシア人の人々に日本語や英語で声をかけてもらい写真を撮りました。
2試合目まで3時間程度時間が開きましたがストレッチをしてゆっくり時間を過ごしたらすぐに2試合目が始まりました。2試合目は無事に勝てました。試合終わりにはたくさんの人々から声をかけてもらい嬉しかったです。試合終わりにはストレッチとアイスバスに入りました。アイスバスは氷を8袋程入れたので全員が悶絶しながら入り体のケアをしました。3試合目までは4時間ものの時間があり会場で少し買い物をしたり、1回ホテルに戻って休憩したりしました。
そして3試合目が始まりしっかりと点数を離して勝ちました。予選の結果は2勝1敗で2位でした。
3試合目が終わりホテルに戻りシャワーを浴びたらやっと楽しみのロイヤルディナーでした。ロイヤルディナーに行くためのバスでは同じ所に泊まっていたチームと相乗りでした。バスの中でそのチームととても仲良くなりバスの中で大騒ぎしました。そのままロイヤルディナーに行きご飯も美味しく楽しかっです。帰りも同じチームとバスを相乗りし大騒ぎしました。そのままホテルに帰り全員疲れてすぐに寝ました。
ロイヤルディナー(順正)
マレーシア2日目、試合終わりにロイヤルディナーの時間が来た。
マレーシア国王は直前に来れなくなり、他の王族の方が来たがMCKK出場校全て招待したパーティーが始まった。パーティーはMCKK出場校同士の健闘を祈り、交流を深めると言ったパーティだった。私たちはMCKKのチームのテーブルに3人、4人、5人の3テーブルに分かれて座った。私は、土屋、川井と同じテーブルで、MCKKの方が多いテーブルになった。
彼らはすぐに話しかけてくれ、すぐに打ち解けた。僕らの英語は聞き取りづらいだろうし、一回で聞き取ってくれない相手だ。コミュニケーションするのは疲れただろう。しかし彼らは、僕らにもわかるように何度もゆっくり話してくれてとても親切だった。
そうしてロイヤルディナーの終盤に各校代表が写真撮影を終えた後、SHOAWという学校の生徒が来て変顔写真やTikTokを撮ってはしゃぎ楽しんだ。その時、しょうもないことではあったが心から笑い合えた。ラグビーをしてなければ、出会うことのなかった繋がりだ。心からラグビーを始めてよかったと思った。
マッチレポート1(星太)聖光 7―20 SSMP Lose
初めての海外チームとの試合で、痺れるような緊張感が走った。入場ゲートに並んだ時、初戦の相手の胸元にはオリンピックのマークが付いていて、威圧感が増していた。同じフィールドに立ってみると以外にも体格やコンタクトに特別感はなかった。しかし、スピード感が全く違った。日本では味わえない本当に足の速さで置いてかれる感覚がその試合で嫌というほど思い知らされた。
マッチレポート2(颯) 聖光 12―7 KEVII Win
2戦目の相手は、スピードがあり、裏にボールを蹴りスピードでトライまで行かれそうになることが何回もありました。その攻撃を止め切り7対0で前半終了。後半は、開始2分で聖光がトライして、12対7その後キックを蹴られて14分にトライを取られましたが、なんかと逃げ切り勝つことが出来ました。
マッチレポート3(荘) 聖光 17―5 ART. Win
3試合目は1勝1敗で迎えた予選プールの最後の試合でした。自分は試合に出られなかったですが、外から見ていてたくさん学びのある試合でした。まず聖光のスキルの高さを実感しました。パスのスピードや数的有利のパス回しは対戦相手より圧倒していました。でも日本ではまだまだスキルが高いチームがあるのでさすが、アジアチャンピオンだなと思いました。
次にセブンススキルの高さです。リロードで逆サイドを攻めたりサポートがいないと瞬時に判断してロングリリースしてボールを保持できたりしていたことは勝ちに繋がったと思います。対戦相手からも様々なことを学びました。スピードとフィットネスは特に衝撃を受けました。トライをとられたシーンも順目に速いアタックで僕達もついていけませんでした。他にもスワーブを切るタイミングやオフロードなど、たくさん学ぶことがありました。
4日目(豪太郎)
MCKKでの最終日でした。今日の試合を3つ全て勝てば9位、1桁に乗ります。大会最終日、負ければ終わりという緊張感を持ちながらバスに乗って会場へと向かいました。 今日初戦の相手は一回対戦したこともあり全員落ち着いてプレーに臨むことができました。21対7で勝つことができました。
2戦目は、勝てば順位が一桁に乗り試合でもありみんな緊張していました。前半は緊張していて体が硬くリードされる展開で試合が始まったが、後半自分たちの得意のアタックでラストワンプレーで2点差に追いつくことができました。ここでコンバージョンを決めればサドンデスになるところで、キッカーは自分でした。決めたいと言う気持ちが強く蹴る時に力んでしまってゴールを外してしまいました。自分はこの経験を経てラストワンプレーまで落ち着いてプレーをしたいと思いました。
マッチレポート4(然) 聖光21―7 KEVII Win
4試合目は3つのうちの上から2番目のトーナメントの初戦でした。偶然にも予選のグループで戦った相手との再戦でした。足は早かったのでスピードで振り切られるのだけ恐れていましたが、予選の時3v1のオーバーで負けてなかったので勝てる自信しかありませんでした。ですが、自分たちのミスでボールをうまく繋げなかったり、相手のキックに翻弄されたりし、結果は21-7と辛勝となりました。
ですが、足が速い相手に少しだけでもステップでかわせたので、自分のステップやジャッカル、DFに自信を持てたので花園予選前にいいメンタルを作れました。
マッチレポート5(慶尚) 聖光 12―14 SSY P1 Lose
2点が明暗を分けた試合だった。先制点を取られ流れが相手側に傾いた前半はトライが遠かったがなんとか1トライ取って後半へ。後半にまた1トライ取られこのままでは負けてしまうというラストプレーでトライ。これでキックが決まれば同点というキックを外してしまい、負けしまった。これで僕たちのMCKKプレミア7sが終わった。
5日目(錬士朗)
今日は移動日でした。
マレーシアのご飯に慣れて、少しホテルやマレーシアの雰囲気に馴染んできたところで、最終日となりました。
夜11時バスに乗り、空港まで爆睡して、空港で3時間ほど時間を潰し、7:00発のフライトで16:00に日本につきました。
日本についてラーメンを食べると、久しぶりに食べるラーメンがいつも食べるラーメンより数倍美味しく感じました。
一つ驚いたことが、設備の違いです。トイレなど、日本とマレーシアを比べると、トイレットペーパーがなかったり、文化の違いもありますが、日本のトイレの綺麗さに驚きました。海外から来た人が、日本のトイレに感動する理由がわかったような気がします。
マレーシアツアーを終えて
優吾(ツアーキャプテン)
「マレーシア遠征が終わり、みんな無事帰ることができました。今回の遠征は参加した一人ひとりにとって、とても貴重な体験になったと思います。海外旅行とは違い他国学校から招待され、ラグビーをしに行くという目的を持って海外へ飛び立つ経験をしたことがある人はなかなかいないと思います。これもラグビーをやっていなかったら有り得なかったことです。光栄にも今回の遠征でキャプテンを任命させてもらい代表としてチームを引っ張るリーダーの体験もさせてもらいました。まだ1年半しかラグビーをしていないけど、本当にラグビーに出会えたことと、この遠征を最高の思い出にしてくれたチームメイトに感謝したいです。」
順正(マンオブザツアー)
「このマレーシア遠征で、心に残ったのはSHOAWのみんなだ。この遠征で1番仲良くなった奴らだ。最初出会ったのは、マレーシア初日、グラウンドに行くバスを相乗りした時だった。僕と戸倉先輩は、テンションが上がると色々しちゃうタイプなので、彼らの流してた音楽をわかった風に首を振り、歌っているのを真似していた。そしたら僕よりはしゃいでいた戸倉先輩が、相手の戸倉先輩みたいな立場そうな人が「hey bro!」とグータッチを求めてきて、それに答えていたらすぐに打ち解けた。
帰りのバスも同じメンツだった。そこでは、知ってる日本語を言って笑ったり、写真を撮ったりして遊んだ。次の日の帰りのバスも同じだった。そこでは、お互い疲れてあまり話すことはなかった。問題はロイヤルディナーの会場に行く時のバスだった。僕らもロイヤルディナーで興奮し、バスに乗る前からシミシュン音頭を叫んでいた。なぜシミシュン音頭かは誰も知らないが、盛り上がってバスの中でSHOAWの連中とシミシュン音頭をして騒いだ。言語の壁や国籍の壁を乗り越えて、盛り上がってはしゃげた時間はとても楽しかった。そうしてできた絆は、帰りの際涙まで見せてくれた。ラグビーをやってなかったらできなかった絆だ。ラグビーをしててよかったと心から思う。
SHOAWだけではない、マレーシアでずっとサポートしてくれたイジェスやダニエル、そして計画を実現するのに携わってくれた人々に感謝の気持ちでいっぱいだ。」
星太
「2005年10月6日にスタートしたこの人生で二番目に訪れた国がマレーシアで良かったと思えた。暑すぎない気持ちのいい気候、現地の人の親切心、横断歩道がないから車がたくさん走る中での横切る時の爽快感。どれ一つとっても幸せな事が多かった。
マレーシアでの僕の宝物は、海外の人とたくさん触れ合えたこと。日本のどんな高校生よりも濃く、充実していたという自信が帰国した今でも満ち溢れている。会場の中、試合前、試合中、試合後、そしてロイヤルディナーを通して、自国では絶対にできない絆を結ぶ事ができた。考え方や価値観が違っても一緒に笑い合える話題が多くて、そこには本当に感動した。ラグビーというスポーツの魅力は色々あると思う。けれど、僕の中でのラグビーの魅力は、ラグビーを通してどんな人種でも仲良くなれるところがダントツ一位である。
それは今回のツアーを終えて、自信が確信に変わった。このような体験ができるのも聖光に入って、ラグビーをしていたからだ。そして、今支えてくれている親や周りの人達のおかげで、本当に僕って幸せなんだなと身に染みさせてくれた。同じメンバーでまた行きたいと思える、高校生活で最初にして最後の最高の海外遠征でした。」
豪太郎
「僕がマレーシア遠征を経験して学んだことは、言語や人種が違ってもスポーツをすることで色々な人と繋がることができると知りました。日本では試合前に相手の選手と話すことはありません。しかしマレーシアでは、写真を撮ったりたくさんの会話をしました。日本人がいまいち英語がわからなくて会話が伝わらない時でも表情などを使って本気で伝えようとしてくれる優しさに感動しました。まだ会ってたったの4日しか経っていないのに別れる時に寂しくなれるとても仲の良い友達になれたと思います。僕はマレーシア遠征の経験を今後の人生に活かしていきたいです。」
凜太郎
「今回、MCKKセブンズに参加して感じたことは、ラグビーをやっていて良かったと心から感じました。前回のインド研修に続き、ラグビーを通じて2回も海外に行く機会を与えてもらい本当に嬉しく思います。ラグビーの試合だけではなく、他校の人達とも交流することが出来て楽しかったです。
ラグビーの面では、海外の選手はキレキレで足が速い印象でしたが、まさにその通りでした。ラストパスを貰って走るだけという場面でも何度も追いつかれました。逆に、体つきは細身なので縦へのプレーでは前に出れたので通用する所も分かり、収穫の多い遠征になりました。
ラグビー外では、前回、国際サミットの時に来日したマレーカレッジの生徒がおもてなししてくれ、ケトルを貸してくれたり、荷物やご飯の準備までして頂き、本当に助かりました。また、他校の生徒たちとふざける機会もあり、最高に楽しかったです。ラグビーの繋がりは本当に凄いと感じたと同時に、ラグビーにずっと関わりたいと思いました。」
然
「私が今回のMCKKプレミア7sに参加して思ったことは、言葉の壁などなく本当にやる気と相性が合えば気持ちで行けるんだなぁと思いました。なぜこのように思ったかと言うと、今回のMCKKプレミア7sでは私が12年間続けてきたラグビーを海外でできるという事や、久しぶりの海外という面で気持ちが昂っておりやる気もみなぎっていました。
2日目から試合を3試合重ね、その後にMCKKプレミア7sの大きなイベントの一つと言ってもいい王族とのロイヤルディナーの会場へ向かうバスの中で、とあるチームとバスを相乗りしました。そのチームはSHOAWという同じ宿舎のチームです。このチームとの出会いは私が1番楽しみにしていたロイヤルディナーで気分が高揚しており海外の人とか関係ないっしょ!という思いで、戸倉先輩とSHOAWの人たちに対して拙い英語力で「MIX、MIX」と言いながらバスに乗ったらSHOAWの人たちは自分たちと気持ちの波長が似ていて私達のことを受け入れてくれました。
バスの中でどんちゃん騒ぎで、会場についても熱りが収まらないくらい盛り上がりました。ロイヤルディナーを食べ終わった後の交流をするフリータイムのような時間ではSHOAWの1人がtiktokを撮ろうと言い出して2チームでtiktokを撮るなど、さらに仲を深め、帰りのバスでは行きよりも騒ぎまくるという事態にも陥りました。
最終日の私たちが移動する夜には彼らの部屋に行き1時間弱ほど互いの国の話をするほどの仲に。その時に1番仲がいいと思っているdinは「私が出発する時ぜひ呼んでくれ。サヨナラを言いに行く。」と言ってきてくれました。そして私たちが宿舎からクアラルンプールの空港に向かう時、夜の11時でしたが連絡を一報入れたら、dinたちSHOAW全員が私達をお見送りにきてくれました。その時dinは「年齢の関係で来年は会えないんだ」と半泣きしだした時はびっくりしました。まだ話し始めてから2日弱しか立っていない相手に少しでも泣いてくれるとは海外の人間性を感じました。単語の継ぎ合わせの拙い英語でもSHOAW達はゆっくりと私たちの英語を汲み取ってくれてここまで仲良くしてくれるとは思いもしなかったです。このdinとの出会い、たくさんの海外の人と喋る体験はマレーシアに行かないと絶対にできなかったし、日本という国の文化などが会場にいるほとんどの人に知られていて日本人というブランドは凄いんだなと実感しました。
今回のラグビーを通して海外の人たちと関われたのは親がマレーシアへ行くことを了承してくれたからです。親への感謝を忘れず、まずは花園予選を突破して本戦でも目標としてる結果を目指せるように日々精進していきます。
荘
「私はマレーシアに行って様々な経験をすることができました。自分はラグビーで海外の人と交流する経験は初めてでした。そんなマレーシア遠征で心に残り自分の財産となったものが2つあります。
一つ目は海外の人と交流する楽しさです。マレーシアに行く前は、正直行っても挨拶くらいしか話さないなと思っていました。しかし行ってみるとマレーシアやインドネシアなど様々な国の子達と沢山話し友達になることができました。
試合前から仲良く話しかけてきたり、試合後には一緒に写真を撮ったりユニフォームを交換したりと沢山交流しました。ロイヤルディナー後には一緒にTikTokを撮ったり、お互いの国の流行り言い合ったりと、全てが楽しく幸せでした。海外の人と交流するのもこれが数回目くらいで不安でしたが、その不安を弾き飛ばすぐらいの楽しさがありました。
二つ目はスピードとステップのタイミングです。初日は試合がなく試合を見に行きましたが、足の速さに感動しました。足の一歩も大きくバネが凄くて抜けたらトライでした。ステップを切るタイミングにも衝撃を受けました。自分はタイミングが下手くそで毎回敵に触れられてしまいます。ステップのタイミングとスピード両方を兼ね備えスルスルと抜けていて学ぶことが多かったです。しかしハンドリングは私たちも負けていないと思いました。パスのスピードや数的有利のパス回しは圧倒していたと思います。マレーシアの子はハンドリングを向上させればもっと強くなると思いました。
このマレーシア遠征で、本当にラグビーをやっていて良かったと思いました。こんな楽しいラグビーができない国もあるので、日々感謝の気持ちを持ってラグビーを頑張りたいと思います。」
颯
「今回のマレーシアセブンズのラグビーの面では、瞬発力のすごい選手が多く、スピードで行かれることが多くありました。内側見た、流せ、などのコミュニケーションが普段よりももっと必要に感じました。また、自分のステップは、海外でもずらせるという事が分かり、かなりの自信になりました。
生活面では色々な方と会話して、下手くそな英語でも話が少し通じだけでいい気持ちになりました。今回の大会に集まったラグビープレイヤーはいい人が多くすぐ友達になれて、ラクビーは世界を繋げてくれるいいスポーツだと、深く感じました。」
嘉之介
「この経験ができたことが本当に良かったと感じる遠征でした。
異なる文化に触れられたことや海外の友達と英語で会話し、仲良くなる経験・本当のノーサイドを感じたことなど多くのことを学びました。
特に英語での会話という面では同じ宿舎に泊まっていたチームと色々な話をして盛り上がることができました。たどたどしい英語ながら会話できたことは自信になりました。
また、ノーサイドの面ではいつも大切な精神だということは理解できていてもそれを体現できてはいませんでした。
しかし、今回の大会では勝ち負け関係なく試合後のジャージ交換をしたり、会話を楽しんだりとまさにノーサイドを体現できました。
これからのラグビーの中でどんな壁があっても関係なく仲良くなることができることを学んだので、これからそれをもっと体現していきたいです」
凌汰
「私が今回MCKK premium 7sに参加してみて感じた事は、今回初めてマレーシアにラグビーをする為に渡ったが日本とマレーシアではやはり環境が違い、環境に柔軟な対応が出来ないとベストコンディションを出せず怪我のリスクも出てしまうことです。1番対応しなきゃ行けないのはご飯だと思いました。マレーシアのお米と日本のお米では全然違い箸が進みませんでした。また海外は時間にルーズで予定と同じように動くことがあまりなく、対応していかなければなりませんでした。
次に私が感じたことはマレーシアの人々の温かさです。マレーシアの学生の人達が私達のために物を運んでくれたり、通訳もしてくれたりしました。そして荷物を私達が持つと彼らに言った時も私たちが持っていくと言って荷物を渡してくれませんでした。
また移動中に沢山の人々が喋りかけてくれて写真も沢山撮りました。またマレーシアのチームの人々とも出会ってすぐに仲良くなり温かったです。今回の体験をさせてくれた親や関係者に感謝をしていきたいです。これからの花園予選と花園を精一杯がんばって行きます。」
慶尚
「僕がマレーシアで学んだり感じたことは、まず、ラグビーに関してですが、外国の選手の体はやはり大きく、筋肉のつき方が僕達日本人とは違うと感じました。彼らは骨が太いのではないかと思いました。日本人の僕たちは若干華奢な体のような気がしました。
筋肉のつき方も、僕が羨ましいと思ったのは、足のふくらはぎなのですが、とてもふっくらとした筋肉がついていて、これが全体的な動きの速さや個々の足の速さに表れているんだな、と思いました。
また、同じ高校生として、マレーシアで出会った高校生は、日本語をよく勉強していたようです。僕はマレーシアの言葉をまったく勉強していかなかったのですが、日本語と英語でたくさん話しかけてくれて、さらに、盛り上げてくれました。
お蔭で楽しい時間を過ごせました。僕たちはユニフォームやTシャツを交換してきました。いつかまた再会したいと思っています。MCKKのみなさんに感謝しています。」
錬士朗
「今回の大会で聖光は11位と前回聖光が出た時より良い順位が取れたことはすごく嬉しかったです。しかし、もっと意識があれば勝てた試合もあり、少し悔しさも残る大会となったような気がします。
ですが、全ての試合で、たくさんの経験ができました。海外の人との交流など、絶対にお金では買うことのできない経験をすることができました。また、自分の弱点を痛感する大会になったと思います。ラグビーの面でも、コミュニケーションの面でも。ラグビーの面ではタックルやフィットネスなどで、コミュニケーションの部分では海外の人と話す時に、単語力がないことに気づきました。来年は自分の二つの面の弱点を強化し、今回仲良くなった人たちに、また来年会いきます。」
米山先生
51期生が運営の中心となる聖光祭を公欠してまで参加したMCKK Premier 7sなので、絶対に文化祭以上の実りのある経験になる(する)という期待と確信のもと、使命感を持って選手たちを引率しました。今回の遠征メンバーの多くが聖光祭で部門長として役職についていましたが、彼らは出発前日のギリギリまで責任を持って仕事を遂行し、信頼する51期の仲間に自分たちの役職を引き継いだうえで離日しました。まずこの時点で大きく一仕事成し遂げています。
我ら聖光ラグビー部員の立ち振る舞いは行きの飛行機内でも評判が良く、搭乗したA N AのC Aさんたちから激励のお手紙とギフトをいただき、日本代表として気持ちが高まりながらマレーシアの地に降り立ちました。到着直後から「日本一魅力のあるチーム」の本領を発揮し、同じ移動のバスに乗った他チームや同じ宿舎に泊まった他チームを大いに惹きつけ友好を深め、大会会場では間違いなく全24チームの中でも注目の的でした。
惜しくも初戦の相手が決勝戦まで勝ち進んだ強豪であったため敗戦スタートでしたが、聖光が登場する試合では毎回会場全体を魅了し続け、対戦相手との熱い友情を深めながら、実況席や観客はもちろん、YouTubeのリアルタイム動画配信を見ていた人たちからも多くの称賛コメントをいただきました。
私は国際部長として8月末に「国際未来共創サミット」を企画・運営しましたが、その際にM C K Kも招待していました。すると前回はゲストであったM C K Kの先生や生徒が今回はホストとして、こちらが感動するほど朝から晩まで全力であらゆる面から我々をサポートしてくれました。このMCKK Premier 7sの凄いところは、運営を生徒が中心で行っていることです。これだけ大きな規模の大会でスポンサーの企業もたくさんつき、ロイヤルファミリーまでが来場するイベントを、MCK Kの生徒たちが見事にホストとして大人顔負けに立ち振る舞っている姿を見て、さすが「東洋のイートン・カレッジ」と呼ばれるだけの学校だなと感心しました。そんなMCKKの生徒や先生が、聖光ラグビー部員たちに憧れを持って接してくれている姿を見て、私はとても誇らしく思いました。
会場では二日目、三日目と日程が進むにつれ、多くの人が激励の言葉を聖光の選手やスタッフにかけにきてくれて、わざわざ日本語で話しかけてきてくれた人たちもたくさんおり、対戦相手以外にも来場の保護者や一般客からも握手や記念写真を何度も求められました。メディアから咄嗟にインタビューを求められることもありましたが、そういった人から注目される場面が訪れる度に「愛と笑顔とプライドのあるクラブ」として輝きを見せてくれました。
不利な(不運な)判定が重なり惜しくも敗退した際にも、その去り際の所作 ―相手の勝利に敬意を払い、試合に関わる全ての人たちに感謝を表明し、爽やかな笑顔と大きな声で「ありがとうございました」と日本語で挨拶する姿― に、実況や、大会運営、その他会場にいたあらゆる人から称賛を浴びました。「素晴らしい試合をありがとう」「また来年会えることを楽しみにしています」と多くの人に声をかけられました。
3月のインド研修に帯同させていただいた際にも「国際支援と世界平和に貢献するクラブ」として実力を大いに振るう選手たちに感動を覚えました。このチームに携わらせてもらえることが私の誇りです。選手たち、松山先生、海野さん、今回の素晴らしい研修を本当にどうもありがとうございました。
松山
約20年前、当時クラブチーム日本一だったタマリバクラブの選手として香港10sという大会に出場した(世界的なラグビーフェスタ・香港7sの2日前に開催)。その経験でラグビー感が劇的に変わった。花園出場と大学日本一に向けて夢中になって打ち込んできたが、そんな国内の経験からは知る由もなかったラグビーの大きな魅力と味わいを知った。
今回のツアーは、大会の雰囲気もレセプションパーティー(ロイヤルディナー)なども、何もかも私が香港で経験したものとそっくりだった。ラグビーの魅力、スポーツの魅力、世界と様々な感情や空間を共有する強烈な幸せを、彼らは高校生時点で体験として知った。
この大会は当初6月開催の予定だったが、気候の問題で「この時期」に急きょ延期になった。「この時期」とは花園予選初戦のひと月前を意味する。
花園出場と勝利を追求する集団が、この時期にケガ等のリスクがある大会への出場を決断した。リスクを避けて花園予選のみに専心した方がいいという考え方もあったかもしれない。そんなリスクへの不安があったから、ツアー前に花園出場へのプラスの要素、「この時期に行く理由」を言語化した。例えば秋の大会で勝つための力の育成、例えばプレーヤーとしての個の成長やタフなマインドの獲得、もしくは勝負強さの獲得など。
結果として、これらは間違いなく全てが手に入った。しかしやっぱり今回のツアーと花園への強化を結びつける必要はないと感じている。こんなにも楽しみ、こんなにも感動的な体験をし、ラグビーを通じて世界に友ができたのだから。そんなプライスレスな経験に無理やり別の意義を混ぜ込む方がナンセンスだ。
花園追求、勝利の追求、成長への努力。それは素晴らしい価値がある。人を作り、人生を豊かにする可能性がある。しかしそれとはまた別のラグビーの魅力や価値がある。両者の比較は不要、重ねることも不要だ。
一人ひとりが人生の宝物となるかけがえのない経験を獲得した。
そして明日から、11月12日の勝利に向けて一心不乱に全力を尽くしていく。
今回のツアー参加にご理解とご支援をいただいた全ての方に、心から感謝申し上げます。胸を張って、「最高のツアーでした!」とご報告させていただきます。こんなにも素晴らしい経験をさせていただいた感謝を胸に、明日からの日々を一層頑張って参ります。
大会結果
1日目ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=NBW7dxt44lw
2日目ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=X_6I8VpCClQ
3日目ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=skepJ7VOaE4
ロイヤルディナーハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=MFX_HE9i5Ng
大会PV